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韓国の漢方事情
ここでは、日本とちょっと違う漢方事情についてご案内します。

最近の日本では、高齢化にともなって健康に対する認識がいっそう高まっているようです。
これはむかしに比べて食生活が豊かになり、健康を害する要因が増えていることとも無関係ではない
ように思われます。

では、おとなりの韓国ではどうなんでしょうか?

韓国でも日本と大きな違いはないようです。
食生活に気をつけて、運動を心がけ、禁煙が社会的な風潮になりつつあります。
日本との違いをあげるなら、“漢方”の生活での浸透度が違うような気がします。

最近は日本でも“漢方”にたいする意識が高まっておりますが韓国の場合、西洋医学と同じぐらいの
割合で“漢方”が親しまれ生活にとけこんでいるように思えます。

まず“漢方医院”や“漢方薬店”が街にいたるところにあること。
“漢方薬店”に行くと、診断をしてその場で薬を処方してもらえます。
昔は処方された薬を家で煎じて飲んだのですが、手間がかかり、薬草の匂いが家中に充満したものでした。

でも最近では抽出した液状になったものを1回分づつ小分けにして真空パックにされたものを処方して
もらえるので、以前にくらべて気軽に利用できるようになりました。

また“補薬”といわれるものが贈り物として重宝されています。
これは、いわいる滋養強壮によいとされる万能薬を飲みやすくパックしたもので、“ギフトセット”として
商品化されたものがもてはやされています。

韓国ドラマなんかでもよく見かけるシーンですが、息子が義母(嫁の母親)に“補薬”を贈りそれを知った
実母が嫉妬するという場面がでて来ますが、それぐらい漢方薬が市民権を得ていると言えるようです。

漢方薬の素材である薬草は専門の市場で販売され、だれでも購入することができます。
また一般的な漢方の素材ならば百貨店でも、インターネットショップでもたくさん販売されています。

参考までに韓国でおもに使われている漢方の素材をご紹介します。

韓国使われる一般的な漢方素材

甘草

あまくさ

各種の生薬を緩和、調和する目的で多くの漢方方剤に配合。漢方ではもっとも基本的な薬草の一つと考えられており、喉の痛みや、咳を鎮める効果があるとされる。

枸杞子

くこのみ

滋養強壮によく精力を補給させ、毒性がないので副作用の心配がない。コレストロール、血糖値を下げ、視力が良くなるとされている。

当帰

とうき

貧血、止血作用、冷え性や生理不順などの婦人病に良いとされている。

桔梗

ききょう

鎮痛、咳をおさえ解熱効果があるとされる。根を食用として好んで食される。

麦門冬

ばくもんどう

虚弱体質の改善、咳をおさえ解熱効果があるとされ、結核、慢性気管支炎などにも良いとされる。

山茱萸

さんしゅゆ

婦人病や小児疾患、関節炎、難聴や耳鳴り、視力回復にも良いとされる。

甘野老

あまどころ

韓国ではたくさん分布している薬草のひとつです。気力の増進、不感症、老化防止によいとされ、昔から回春の妙薬としても有名だそうです。根茎を乾燥させてお茶として飲用でき利尿効果が期待でます。

五味子

ごみし

中枢神経を刺激して疲れなどによる視力や記憶力の低下をおさえると言われいます。また咳をおさえ、強壮作用があるとされるておりお茶として飲用することで有名な木の実。

大棗

なつめ

強壮作用、鎮静作用が有るとされ、副作用の緩和などを目的に多数の漢方方剤に配合されている。サムゲタンの材料に使われるほか、蜂蜜などを加えてお茶としても飲用する。

五加皮

ごかひ

代謝を促進させ、疲労回復、不眠、更年期障害に良いとされる。お茶としても飲用し少し苦味がある。

三百草

さんびゃくそう

三百草は花、葉、茎、根すべて食べられる。お茶にして飲んだり、豚肉やとうふなどと一緒に料理にも幅広く使われる。
また三百草は効能が広いことでも知られている。 特に便秘と宿便の除去やまた解毒作用、利尿作用にも効果があるとされている。 肝炎や肝硬変、糖尿病の治療にも使われるという。

黄耆

おうぎ

利尿作用、心臓の収縮力を強め血液循環を良くする。蜂蜜などを入れ冷やしてお茶として飲用もする。

蓮子

れんし

蓮の花の種で皮をむき乾燥させたものを蓮子肉と言います。鎮静、滋養強壮薬、下痢などに用いる。慢性気管支炎のくすりにも用いられる。
たんぽぽ
捨てるところがなく花、葉は食用としてもそのまま食べられる。茎、根などは煮出してお茶のようにしたり、乾燥したものを粉状にして蜂蜜などとお湯で溶かして飲む。胃炎、胃潰瘍便秘、慢性腸炎、神経痛などに効果があるとされている。

麻黄

まおう

麻黄木の枝を裂いて乾かしたものを薬剤として使います。気管支喘息などに効果があり特効薬として用いられる。